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ばら積み貨物船、用船料に先高感


ニュース 運輸 作成日:2010年7月28日_記事番号:T00024273

ばら積み貨物船、用船料に先高感

 
 パナマックス級ばら積み貨物船の用船料が上昇しており、台湾系海運各社には追い風となっている。28日付工商時報が伝えた。

 業界関係者は「中国で干ばつや水害により、穀物が不作となっており、9月の収穫期以降、米国産穀物が大量に中国に輸出されるとみられる」とし、長期契約価格がスポット価格を上回るなど、用船料には先高感が強まっていると指摘した。各地の猛暑による発電用石炭輸送の増加なども需要拡大の要因となっている。

 ばら積み貨物船用船料は現在、スポット価格が1日当たり1万9,700米ドル、1年長期契約が同2万1,500米ドルで推移している。

 陽明海運(ヤンミン・ライン)傘下の光明海運は、8月に用船契約が切れるばら積み貨物船を台湾電力の石炭輸送に投入する。契約価格は同1万9,000米ドルだが、11月の契約更改時にはさらに高値での長期契約を期待している。このほか、益航(ファースト・スチームシップ)、台湾航業、四維航業も下半期に長期契約の期限切れを迎えるため、高値での契約更改が見込まれる。