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石油・化学
作成日:2010年7月28日_記事番号:T00024282
台プラ第6ナフサ事故、経営陣が謝罪
台塑集団(台湾プラスチック・グループ)の第6ナフサ分解プラント(六軽、雲林県麦寮郷)で事故が相次いでいる問題で、王瑞華グループ副総裁は27日、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の李志村董事長以下、グループ主要企業の経営陣とともに謝罪会見を開き、事故の再発防止を約束した。28日付聯合報が報じた。
王副総裁は、25日夜の火災発生を受けて、直ちに専門グループを組織して、傘下の全工場で安全面の総点検を実施したことを明らかにした。第6ナフサで設備の老朽化が始まっているとの一部の報道に対しては、「実際は設備は最も新しく、最も良いものを使っており、定期的なメンテナンスも怠っていない」と強調した。その上で、「今回はなぜ事故が起きたのか専門家も交えて追究していく」と語った。
相次ぐ事故の背景について、創業者、王永慶氏の死去が規律の緩みを生んだとの指摘がある。元智大学の許士軍教授は「王永慶氏がいるのといないのとでは大きな違いがある。リーダーが異なれば、制度の実行手法も異なる」と語った。政治大学企業管理学系の韓志翔教授も「かつて王永慶氏は非常に厳格な管理を行っていた。後継者たちに同じことができるか疑問視する人が多い」と述べた。