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政府負債、過去最高の4兆元に


ニュース その他分野 作成日:2010年7月29日_記事番号:T00024300

政府負債、過去最高の4兆元に

 
 審計部(会計検査院に相当)は28日、2009年度の中央政府総決算検査報告書を発表し、09年末の政府債務(1年以上の長期債務)が過去最高の4兆1,321億台湾元(約11兆円)に達したことを明らかにした。政府が今後起債を行わず、毎年650億元の償還を行うと仮定して、債務解消には62年間を要する計算となる。29日付自由時報などが伝えた。

 政府債務は台風災害による復興予算や金融危機による公共事業拡大などを背景として、08年末(3兆6,692億元)より4,629億元増加した。また、減税策に金融危機による税収減が加わり、09年度の政府財政は1,611億元の歳入不足が生じた。

 報告書は馬英九政権による10年度の起債規模が、特別予算分を含め4,974億元に達すると指摘し、政府財政の悪化に懸念を表明した。その上で、▽消費券配布の景気刺激効果が限定的だった▽科学園区の土地遊休率が20%以上に達するにもかかわらず、新規開発を進めようとしている──などとし、馬政権の対応を厳しく批判した。