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万泰銀にSAC出資、公的管理を回避


ニュース 金融 作成日:2007年9月3日_記事番号:T00002431

万泰銀にSAC出資、公的管理を回避


 行政院金融監督管理委員会(金管会)は8月31日、財務状態が悪化し、同月末までに資本増強を求められていた万泰商業銀行について、米投資会社のSACプライベート・キャピタル・グループとGEマネーによる増資引き受けが決まったと発表した。1日付経済日報が伝えた。

 2社による増資引き受け額は合計9億米ドル(288億台湾元)で、内訳はSAC6億5,000万米ドル、GEマネーが2億5,000万米ドル。引き受け価格は2元。増資後の出資比率はSAC約55%、GE約25%の計約80%に達する見通し。これにより、万泰銀は金融当局による公的管理への移行を回避した。万泰銀は1カ月以内に最終合意し、11月までに増資を完了しなければならない。

 万泰銀は1~7月の損失が62億元、累積損失は300億元に達する。純資産は69億元まで減少しており、増資を実施しても依然として財務状況は厳しい。

 増資引き受け先決定に伴い、万泰銀は許勝発董事長、許顕栄副董事長らの辞任を発表した。これにより、太子汽車集団は同行の経営から撤退することになる。