ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台塑石化、プロピレン供給2割減へ


ニュース 石油・化学 作成日:2010年7月29日_記事番号:T00024315

台塑石化、プロピレン供給2割減へ

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)第6ナフサ分解プラント(六軽、雲林県麦寮)の、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)所属のオレフィン第1工場(OL1)と第2製油工場で、連続して火災が発生したことを受け、台塑石化は28日、川下メーカーへのプロピレン供給を8月から20%減らすと表明した。29日付経済日報が伝えた。

 プロピレン供給の削減は、製油工場火災の影響で年産90万トンのプロピレン生成プラントが操業中断に追い込まれたため。プロピレンのスポット価格は、火災を受け既に1トン当たり30米ドル上昇、1,060米ドル(韓国FOB価格)に達しているが、相場は今後も上昇が続く見込みだ。関連業者は短期的に1,200米ドルまで上昇する可能性もあるとみている。

 台塑石化はオレフィン第2工場も8月下旬に年次保守を予定している。このため、ポリエチレン(PE)関連製品も値上がりし、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)は7%上昇の1トン当たり1,200米ドルに、高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)も同10~30米ドル上昇した。