液晶パネル大手、友達光電(AUO)は28日開催した業績説明会で、パネル在庫水準の上昇を受け、第2四半期に98%だった設備稼働率を第3四半期は90~93%まで引き下げると表明した。在庫調整は第3四半期前半で完了させ、後半には需給バランスを正常な状態にしたい考えだ。29日付電子時報などが報じた。
陳来助AUO執行長によると、Q2出荷面積は450万平方メートルで過去最高を記録した(28日=中央社)
AUOの彭双浪執行副総経理は、「液晶パネル市場はここ数年、一貫して需要はあったが在庫水準が景気を左右してきた」と話し、パネル出荷量が5四半期連続で成長する中、今四半期に生産量を若干調整することが市場の健全化につながると強調した。他社が減産に追随するかについては「この1~2年で当社は製品のハイエンド化を進めており、利益水準は今後も成長が見込めるため、(他社が追随しなくても)心配はない」としている。
なお、AUOの第2四半期業績は、連結売上高が前期比15.3%増の1,285億8,600万台湾元(約3,500億円)、連結純利益は同54.6%増の112億4,600万元となった。純利益は証券会社予測の80億~100億元を上回った。
同期出荷量は大型パネルが前期比8.8%増、前年同期比32.2%増の2,962万枚、中小型パネルは前期比2.7%減、前年同期比8.9%減の5,543万枚だった。