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作成日:2010年7月30日_記事番号:T00024326
中国人女性と台湾人男性、ネット恋愛で結婚へ

中国・重慶市に住む陳さん(29)は、昨年8月に離婚し、1歳の息子を育てているシングルマザーだ。彼女はインターネットのポータルサイト「騰訊網(QQ.com)」を通じて、高雄市内でタイ料理のレストランを経営する台湾人男性、連さん(44)と知り合った。連さんもバツイチで、15歳の息子を育てていた。
陳さんはネットで連さんと意気投合し、「彼こそが運命の人」と思うようになった。行動派の陳さんは今年1月、連さんに会うため息子を母親に預け、台湾行きの観光ツアーに参加することを決意。
台湾に到着した陳さんは、嘉義で自由行動になった夜、こっそりとツアーを抜け出した。嘉義から一人タクシーに乗り、一路高雄へ。念願かなってついに連さんと会うことができた。
その後、二人は将来を誓い合い、陳さんは不法滞在と知りつつも、屏東県の連さんの自宅で一緒に暮らすようになった。ところが、5カ月たったころ、陳さんは中国に残してきた幼い息子のことが心配でたまらなくなった。そこで連さんと相談し、移民署屏東県専勤隊へ自首することに。
専勤隊では最初、「恋人に会いに台湾へ来た」という陳さんの説明を疑ったが、実際に調べたところ、ウソではないことが判明。連さんは陳さんのことが気掛かりで、ほぼ毎日収容所に通っていたという。
一連の司法手続きが終了し、とうとう陳さんが中国へ送還されることになった7月29日、空港にはスーツケースなど旅行支度を整えた連さんの姿があった。「彼が本気かどうか確かめたかったので、一切を顧みず台湾へ来たの」と言う陳さん、連さんを中国へ連れて帰り、結婚するつもりだそうだ。
中台間の交流が拡大するにつれ、彼らのようにネットで知り合い、海峡を越えてゴールインするカップルも増えていくのだろうか。