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作成日:2010年7月30日_記事番号:T00024349
HP・エイサーのノート首位争い、来年さらに激化
30日付電子時報によると、ノートパソコン世界最大手ブランド、ヒューレット・パッカード(HP)と、2位の宏碁(エイサー)は、既に2011年分の同製品の受託メーカーへの生産委託割り当ての大枠を決定したもようだ。両社はまだ来年の経営計画を発表していないが、受託メーカーの受注量からみると、来年の出荷量はHPが5,000万台を突破して首位を維持するものの、エイサーも4,700万台で迫り、トップ争いはさらに激しくなる見通しだ。
ノートPC受託メーカーによると、HPの来年度の主要委託先は広達電脳(クアンタ・コンピュータ)と鴻海精密工業で、クアンタは2,200万~2,400万台、鴻海は900万~1,000万台を受注する見通しだ。
一方エイサーは来年、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)に2,500万台、緯創資通(ウィストロン)に1,500万台の生産を委託するとみられ、近年HPからの受注を増やすクアンタは500万台にとどまる見込みだ。
HPとエイサーは世界各地で値下げによる激しいシェア争いを繰り広げており、HPは鴻海やフレクストロニクス・インターナショナル、エイサーは和碩聯合科技(ペガトロン)などを新たな委託先を加えることで受託業者を競争させ、委託価格の抑制を図っている。このため両社の争いが激化する来年、受託メーカーはさらなる粗利益率の低下に直面しそうだ。