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作成日:2010年7月30日_記事番号:T00024350
京東方の台湾投資、投審会が認可
中国の液晶パネル大手、京東方科技集団(BOE)は29日、同社が第三地経由で3億1,085万台湾元(約8億4,000万円)を投じ、台湾子会社「京東方視訊」を設立する計画について、経済部投資審議委員会(投審会)の認可を取得した。中国資本のパネル・カラーテレビメーカーが台湾に進出する初のケースとなる。京東方は今後、台湾で設計、研究開発(R&D)を行い、中国で生産する経営モデルを導入する考えだ。30日付中国時報などが報じた。
また同日、大同集団(TATUNGグループ)傘下のディスプレイ機器大手メーカー、美斉科技(JEAN)が、中国での液晶モニター・液晶テレビの受託生産事業と台湾の関連資産を京東方に売却することも認められた。京東方は今後、蘇州の生産ラインも美斉から取得する予定だ。
経済部の関係者によると、京東方の今回の投資は、中国資本による台湾投資が2009年6月30日に開放されて以降で最大規模の案件で、かつ台湾上場企業の資産を取得する初のケースだ。なお美斉が売却する資産は技術レベルが低いため認められたという。
投審会が29日に認可した中国資本の台湾投資案件は過去最高の14件で、総額3,000万米ドル近くに上った。うち4件は6,000万元以上の大型案件だ。