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作成日:2010年7月30日_記事番号:T00024351
パワーテック、TSV技術採用の封止工場設置へ
半導体メモリのパッケージング・テスティング(封止・検査)、力成科技(パワーテック・テクノロジー、PTI)の蔡篤恭董事長は29日、3次元実装技術、TSV(シリコン貫通電極形成)技術を採用したICチップの封止工場を新竹に設置する計画を明らかにした。年末に着工、来年の竣工、設備搬入を経て、2013年に量産を開始したい考えだ。投資額は先進製造プロセス実験室と合わせて3,000万米ドルの予定。30日付経済日報などが報じた。
パワーテックは6月に、DRAMのエルピーダメモリ、ファウンドリーの聯華電子(UMC)とTSV技術で提携しており、今回は同技術に関する初の具体的な計画発表となった。
なお同日、パワーテックが発表した第2四半期売上高は、前期比7.4%増の92億8,700万台湾元(約250億円)、純利益は同12%増の19億8,600万元だった。上半期売上高は、前年同期比36.7%増の179億3,600万元で、純利益は同101.4%増の37億5,900万元。
下半期については、今年の設備投資計画を従来の90億元から120億元へ上方修正して生産能力を増強することで、第3、第4四半期ともに前期比5~7%の増収を見込む。通年売上高は前年比25%増の375億元に達する見通しだ。