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対台湾ミサイル、中国「撤去の協議可能」


ニュース 政治 作成日:2010年8月2日_記事番号:T00024357

対台湾ミサイル、中国「撤去の協議可能」

 
 中国国防部の耿雁生報道官は30日の記者会見で、中国が台湾に向けて福建省沿岸などに配備しているミサイルについて、「両岸(中台)が『一つの中国』の原則に立つならば、撤去を含めあらゆることを話し合える」と発言した。中国の軍関係者が、ミサイル撤去の可能性について言及したのは今回が初めて。さらに、軍事面での相互信頼メカニズムを確立すべく、台湾側と意見を交換したいとの考えも示した。31日付聯合報が報じた。

 これに対し呉敦義行政院長は、中国が「一つの中国」の前提条件をつけたことに、「同意できない。大陸(中国)は中華民国の主権が揺るぎなく存在している事実を正視すべきだ」とコメントした。軍事面での信頼醸成についても「現段階で時機は熟していない」と語った。

 また、野党民進党の蔡英文主席も「『一つの中国の原則』は台湾社会では大部分の人が受け入れられない。この条件を付けるようでは何ら善意が感じられない」と批判した。

 台湾国防部によると、中国が台湾に向けて配備しているミサイルは馬英九政権発足後も増え続け、今年末の段階で2,000発に達する見通しだ。