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「国光石化はあきらめた」、和桐化学董事長


ニュース 石油・化学 作成日:2010年8月2日_記事番号:T00024369

「国光石化はあきらめた」、和桐化学董事長

 
 台湾中油傘下の国光石化科技(KPTC)が彰化県大城郷に計画している大型石油化学プラントの環境影響評価が難航している問題で、国光石化の民間株主の1社である和桐集団の陳武雄董事長は30日、「もうあきらめた。投資はしない」と発言した。31日付経済日報が報じた。

 陳董事長は「台湾は環境影響評価への審査が厳し過ぎる。シンガポールでは、エクソンモービルが国光石化に半年遅れて計画を提出したナフサプラントで、既に第1工場が量産に入っている」と台湾の投資環境を批判した上で、「台湾がだめなら別の場所に行く」と語った。陳董事長は台湾区石化工業同業公会の理事長を兼任しており、8月中に投資機会を探るため視察団を組織して訪中する。

 陳董事長はさらに、「国光石化は中油が台塑企業(台湾プラスチックグループ)に対抗できるよう計画されたものだが、仮に政府が投資をあきらめれば、台湾石化業界は5~6年後に台プラの1強状態となる。これでは30年前と同じ状況だ」と指摘した。