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作成日:2010年8月2日_記事番号:T00024381
メディアテックのMT6253、大幅値下げを決定
2.5G(第2.5世代)携帯電話向けチップ最大手の聯発科技(メディアテック)の謝清江総経理は30日、第3四半期中にSoC(システム・オン・チップ)「MT6253」の大幅な値下げを行い、今年の出荷目標を年初の4億5,000万個から5億個へと上方修正して、前年比40%以上の出荷増を目指すと表明した。31日付工商時報が報じた。
「MT6253」は値下げによって、7月初めに値下げした旧型の「MT6223」や「MT6225」に価格が近づくため、同社の売上高、利益への悪影響が懸念されるものの、手元資金の少ない晨星半導体(Mスター・セミコンダクター)や中国の展訊通信(スプレッドトラム)に少なくないプレッシャーを与えるとみられる。
「MT6253」について謝総経理は「今年は当社の業績の足を引っ張ってきたが、ハイシーズン到来と値下げ効果で第3四半期の出荷は『MT6225』を超え、下半期の主力となる」との見通しを示した。
なおメディアテックが同日発表した第2四半期の連結売上高は、前期比8.4%減の299億5,400万台湾元(約810億円)、純利益は90億3,000万元。上半期累計の純利益は201億6,400万元だった。今期は連結売上高が前期比8~15%減の254億~275億元と予測している。