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鴻海、IC設計のMDVに出資か


ニュース 電子 作成日:2010年8月2日_記事番号:T00024382

鴻海、IC設計のMDVに出資か

 
 鴻海科技集団(フォックスコン)はこのほど、傘下の投資会社を経由し、聯華電子(UMC)系列の通信用半導体IC設計業者、瑞銘科技(MDV、新竹県竹北市)に出資したもようだ。2日付経済日報が伝えた。

 フォックスコンは、携帯電話の受託生産能力を背景に、将来的にMDVを聯発科技(メディアテック)のような有力なIC設計企業に育成する構えとみられる。関係各社は出資の事実を正式には公表しておらず、MDVは「非上場企業なので、関連する情報は年次報告書や株主総会で明らかにしたい」と述べるにとどまった。

 消息筋によると、UMC傘下の投資会社、宏誠創投などは7月末、MDVの一部株式を鴻海側に譲渡したという。MDVは引き続き鴻海からの資金導入を見込んでおり、鴻海は最終的に筆頭株主となる見通しだ。

 MDVは2004年9月に設立され、メディアテックの携帯電話用チップ責任者を務めた劉上杰氏が董事長を務めるなど、発足当時の経営陣がメディアテック出身者だったため、業界では「ミニ・メディアテック」と呼ばれたこともあった。現在は従業員100人体制で、PHS用ベースバンドチップやWiMAX用チップの開発を行っている。ただ、PHSの衰退やWiMAXの普及の遅れで赤字経営が続いているという。