ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

高雄市長選、民進党に分裂選挙の危機


ニュース 政治 作成日:2010年8月3日_記事番号:T00024387

高雄市長選、民進党に分裂選挙の危機

 
 11月下旬に行われる高雄市長選挙で、民進党の予備選挙で敗れた楊秋興高雄県長が、離党して独自に立候補する意思を固めたもようだ。楊県長の側近によると、8月中旬に出馬宣言を行う予定だ。3日付中国時報が報じた。
T000243871

楊県長(右)は先週末、寺にこもって断食し、「市民のために働く」使命感を固めたとされる。支持票の分裂が懸念される一方、民進党陣営内には「支持者は離党して出馬した人物には投票しない」との楽観論もある(中央社)

 楊県長は立候補するかどうかとの質問に対し「近く最終的な決定を明らかにする」と語った。台北市長選の同党公認候補、蘇貞昌氏が「楊県長が出馬するはずがない」と発言したことを聞かれると、「どうすべきか心は既に決まっている」と答えた。

 楊県長は今年5月、民進党の高雄市長選公認候補の座をめぐって現職の陳菊市長と予備選を戦い敗れている。楊県長立候補の情報に陳市長選挙事務室の趙天麟広報担当は「正当性がない」と批判した。陳市長はまた、楊県長と協議を通じて亀裂を修復したいとの考えを示した。

 民進党は台南市長選でも、予備選で敗れた現職の許添財市長が離党して立候補するとの観測があり、楊県長が立候補を宣言した場合、許市長出馬の呼び水になる可能性が伝えられている。