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豊興の鉄筋、3週間ぶり300元値上げ【表】


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年8月3日_記事番号:T00024401

豊興の鉄筋、3週間ぶり300元値上げ【表】

 
 鉄筋大手の豊興鋼鉄は2日、鉄スクラップの国際相場上昇を受け、鉄スクラップ買取価格を1トン当たり400台湾元(約1,090円)引き上げて1万1,100元(実勢は約1万1,600元)とし、コスト上昇を反映して鉄筋価格も同300元引き上げ、同1万8,500元(実勢は約1万8,000元)とした。同社は鉄筋を過去2週連続で値下げしていた。一方、形鋼価格は同2万1,100元に据え置いた。3日付蘋果日報が報じた。
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 鉄スクラップの国際相場は、3週連続の下落が7月末で底を打ち、日本のH2製品価格は1トン当たり360米ドルを維持したものの、米国でのコンテナ積み価格は345米ドルから360米ドルに、ばら積み価格は380米ドルから385米ドルに上昇した。

 ただ、豊興の鉄スクラップ買取価格と鉄筋価格の差は現在6,400元まで縮まっており、ある鉄鋼メーカー幹部は、「電炉メーカーにとって現在の鉄筋価格では十分にコストを反映できているとはいえない」と指摘した。

 なお鉄鋼最大手、中国鋼鉄(CSC)は今月25日に10~11月分の価格を発表するが、川下業者の多くは、市況が本当には回復しているとはいえないため、横ばいか小幅値下げの可能性が高いと予測している。