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作成日:2010年8月4日_記事番号:T00024413
小中学生の2割がやせ過ぎ、林志玲のせい?!

台湾の小中学生には「肥満児が多い」というのは、もはや過去の現象のようだ。教育部の最新統計によると、小中学生の2割が「やせ過ぎ」で、その割合は「肥満」や「太り気味」を上回っていることが分かった。
教育部によると、体重と身長に基づいて肥満度を示す指数BMI(ボディマス指数)を分析したところ、小学生の19.6%が「やせ過ぎ」で、「肥満」(19.1%)や「太り気味」(13.1%)の学生よりも多いことが分かった。中学生でも「やせ過ぎ」は19%を占め、「肥満」(14.9%)や「太り気味」(12.2%)を上回っていた。
3日に台北県で開かれた全国教育局長会議では、「やせ過ぎの子ども増加は林志玲のせい」との批判も飛び出した。トップモデル、林志玲さんの女子小中学生に対する影響は絶大で、彼女のように鎖骨が見えるほどすらりとしたスタイルと比べ、自分は太り過ぎだと思い込んでダイエットに走るというとがその理由だ。
小中学生の不健康の原因を自分のせいにされたのではたまらない。名指しされた林志玲さんはこの批判に対し、さっそく「デビュー以来、特にダイエットをしたことはない」とコメント。「健康が一番大切だ」と強調した。
マネージャーの范清美さんも林志玲さんについて、「彼女は日ごろから食事を抜くことはなく、偏食もない」と証言。毎日運動を欠かさず、大量の水を飲んで健康を維持しているのだという。ちなみに、林志玲さんの大好物は「東坡肉(トンポーロー)」だとか。あの脂身たっぷりでカロリーの高い豚の角煮だ。
小中学校では、学校が実施する肥満改善プログラムが功を奏し、肥満児が徐々に減っている。その一方で、やせ過ぎの学生は逆に年々増加しているのが現状だ。教育部は、学校の健康診断でやせ過ぎと判断された場合、その学生に対する追跡調査を行い、改善を促す方針だ。また、「健康でこそ美しい」との考えを子どもに理解させるよう指導しているという。