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高鉄の防振クッション、さびを3年放置


ニュース 運輸 作成日:2010年8月4日_記事番号:T00024420

高鉄の防振クッション、さびを3年放置

 
 台湾高速鉄路(高鉄)の高架区間で、支柱上部にある防振クッションのさびによる腐食が生じていることが3年前に指摘されていながら、放置されていることが3日までに明らかになった。4日付蘋果日報が伝えた。

 防振クッションに腐食が見られる区間は中南部の175キロメートル。特に彰化八卦山~左営間で状況が深刻で防振クッション1万7,000個以上に腐食が見られるという。腐食は2007年10月に同紙によって指摘され、高鉄側は同年末までにさびの除去・防止措置を完了すると説明していたが、処置が施されていなかった。今回は新たな腐食個所も発見された。

 これについて高鉄の賈先徳副総経理は「請負業者の契約問題や瑕疵(かし)の有無を確認しなければならないほか、防さび工法が基準に合致しているか調べる必要があり、時間がかかっている」と説明した。高雄、嘉義区間では一部で措置を完了しているが、台中、彰化、雲林の措置はまだ取られていないという。

 なお賈副総経理は、「腐食は表面にとどまっており、防振クッションの性能と高架の安全性には全く問題がない」と強調した。