ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

富士康の煙台PCライン、武漢に全面移転へ


ニュース 電子 作成日:2010年8月5日_記事番号:T00024461

富士康の煙台PCライン、武漢に全面移転へ

 
 5日付工商時報が中国紙「第一財経日報」の報道を基に伝えたところによると、鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の富士康国際(FIH)は、中国・山東省煙台市のパソコン受託生産ラインをすべて湖北省武漢市の生産拠点に移転させ、来年4月1日からこれを本格稼働させるもようだ。年産能力は6,800台で、2012年には生産額500億~600億人民元(約6,400億~7,700億円)、19年には1,000億人民元に達する見込みだ。

 面積60万平方メートルに達する武漢の新工場は今月初旬に着工した。武漢では年末までに従業員1万5,000人を募集する計画で、14年には同エリアの従業員数は10万人規模に達する見込みだ。

 同社は7月から本格的に拠点間の業務調整を進め、製造業務は内陸部を中心に展開する方針だ。計画では米アップルの製品組み立てなどを担当していた深圳工場は研究開発(R&D)センターとして機能させ、今後アップルのスマートフォン「iPhone」は河南省鄭州市で、タブレット型PC「iPad」は山西省太原工場で生産する。同社は河南省や山西省では人件費が安く、現地政府の優遇措置も深圳より有利なため移転を決定したと説明した。