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大規模な賭場摘発、客は買い物ついでの主婦だらけ


ニュース 社会 作成日:2010年8月6日_記事番号:T00024472

大規模な賭場摘発、客は買い物ついでの主婦だらけ

 
 「ギャンブル好き」といえば男性がイメージされるが、台湾では近年、暇を持て余した専業主婦がギャンブルに没頭するケースも増えているようだ。

 台南県警察局は4日夜、同県帰仁郷にある大型賭博場を摘発。逮捕された125人(男性51人、女性74人)の賭博客のうち、多くが「菜籃(買い物かご)族」と呼ばれる主婦で、市場への行き帰りに立ち寄っていた。

 買い物に行くと言って出かけ、賭博場で2~3時間ギャンブルに興じた後、午後5時ごろから始まる「黄昏市場(夕市)」で買い物を済ませて帰宅し、家族に知られずにいたようだ。中には台湾人男性に嫁いだ「外籍新娘(外国人妻)」の姿も見られた。

 賭博場の胴元は、高雄県出身の高昭雄容疑者(41)。6月からナイロンひも製
造工場を借り受け、その裏にある廃墟と化していたプレハブ小屋にエアコンを完備し、賭博場に仕立て上げていた。またチップには洗濯バサミが使われるなど、賭場内は家庭的な雰囲気にあふれていたという。

 警察の調べによると、賭博客の年齢は20~80歳と幅広く、姉妹、友人、ご近所同士で連れ立って来ていたケースが多かった。なお地元住民は半数ほどで、残り半数は高雄県市や屏東、南投、嘉義など遠来の客。台湾高速鉄路(高鉄)や観光バスに乗って賭博場通いをする強者もいることが分かり、警察を驚かせている。

 賭博場では、賭博客のために台南駅まで送迎する専用車も運行しており、至れり尽くせりのサービスもおかげもあって評判になり、口コミで人気が広まったようだ。

 賭博場は工場が隠れみのとなっていたものの、連日100人以上の賭博客が出入りするようになれば人目を引かないはずがない。通報を受けた警察が検挙し、一網打尽に。逮捕された賭博客は100人以上とあって、事情聴取に番号札が配られるありさまだったという。