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台湾・シンガポールのFTA交渉、総統府が中国の姿勢評価


ニュース その他分野 作成日:2010年8月6日_記事番号:T00024477

台湾・シンガポールのFTA交渉、総統府が中国の姿勢評価

 
 台湾とシンガポールが5日、自由貿易協定(FTA)に当たる「経済合作協議」の締結に向けた予備交渉を開始すると発表したことについて、総統府は同日、交渉開始を妨害しなかった中国政府の姿勢を評価する声明を発表した。6日付工商時報が伝えた。

 総統府は「台湾が世界貿易機関(WTO)の枠組みの下で、シンガポールと経済合作協議の締結交渉を進めることに対し、中国大陸(中国政府)がそれを尊重する態度を示したことは、実務的でかつ台湾の利益にも合致するものであり評価する」と指摘。その上で、「中国大陸が具体的な行動で尊重と誠意を示せば、両岸(中台)の平和と共栄に役立つ」と歓迎した。

 楊進添外交部長は、シンガポールとの経済合作協議締結に向けた予備交渉について、「それほど長くはかからないと確信している」と述べた。

 台湾は今後、貿易量が多く、相互補完性が高いマレーシア、タイ、フィリピンなどとも同様の交
渉開始を目指すほか、日本との「日台投資保障協定」の交渉も急ぎたい構えだ。

 一方、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)は5日、「シンガポールが引き続き『一つの中国』政策を取り、それに基づき台湾との関係に適切に対応すると信じている」とのコメントを発表した。