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金管会がストレステスト実施、不動産ローンのリスク把握


ニュース 金融 作成日:2010年8月6日_記事番号:T00024480

金管会がストレステスト実施、不動産ローンのリスク把握

 
 行政院金融監督管理委員会(金管会)は、市中銀行の信用リスクを調査するため、初のストレステストを実施する。各行は9月15日までに回答を求められる。6日付工商時報が伝えた。

 金管会の規範によれば、物件価格の75%を超える不動産ローン、無担保不動産ローンの残高が月収の8倍以上に上るケースが「高リスク群」に分類される。

 今回のストレステストでは、不動産価格が▽台北市で8%、台北県で10%下落した場合▽台北市で15%、台北県が20%下落した場合──に分け、不動産ローンの回収不能に伴う損失見込み額を細かく算定することが求められる。

 民間銀行最大手の中国信託商業銀行は「不動産ローンは優良顧客主体で、高リスク債権は2~3%にとどまる」と説明している。ただ、銀行業界では、不動産ローン全体(約5兆台湾元)の少なくとも5%に相当する2,500億元(約6,800億円)が高リスク債権に分類される見通しだ。