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TSMC従業員が飛び降り自殺、仕事のプレッシャー苦か


ニュース 電子 作成日:2010年8月9日_記事番号:T00024524

TSMC従業員が飛び降り自殺、仕事のプレッシャー苦か

 
 ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の女性従業員、陳保君さん(26)が7日深夜、姉が住む新竹市のビルの11階から落ちて死亡した。先月、家族に対し「仕事のプレッシャーが大きい」と漏らしており、心労が重なって自殺したものとみられる。TSMCは8日、遺憾と哀悼の意を示し、「早急に家族と連絡を取り、できる限り協力したい」と表明した。9日付経済日報などが報じた。

 女性従業員は6月の大学卒業と同時にTSMCに入社したばかりだった。7日夜、上司から妹が出勤していないとの連絡を受けた姉が、妹の部屋を調べたところ、「死にたいと毎日思う。お姉さん、愛しています。悲しまないでください」という遺書めいたメモを発見したため、すぐに警察に通報した。

 姉は海岸などを探したが見つからず、自宅に戻ったところで妹のバイクが止まっているのを発見、警備員とビルを上ろうとしたときに中庭で大きな音が聞こえた。駆けつけると妹が倒れていたため、すぐに救急隊を呼んだが、妹の心臓は既に停止していた。

 インターネット上では、今年に入り従業員の自殺が相次いでいる鴻海科技集団(フォックスコン)中国工場の事件の「台湾版」との声も挙がっている。TSMCは、社員の管理方法に問題があったのではとの見方について、コメントを避けている。