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桃園空港の手荷物処理システム、ダウン頻繁で旅客イライラ


ニュース 社会 作成日:2010年8月10日_記事番号:T00024529

桃園空港の手荷物処理システム、ダウン頻繁で旅客イライラ

 
 台湾の表玄関、桃園国際空港で、出境する旅客の預け入れ荷物を処理するシステムが、毎日のようにダウンを繰り返しており、旅客や空港スタッフをいらつかせている。

 空港では、搭乗客がチェックインカウンターで航空会社に預けたスーツケースなどの手荷物は、ベルトコンベアーに乗って自動的に仕分けられ、搭乗便ごとに航空機に積みこまれる。これが、旅客手荷物処理システム(Baggage Handling System =BHS)と呼ばれる仕組みだ。

 ところが桃園空港では最近、このBHSがしょっちゅうダウン。その度にチェックインカウンターには旅客の手荷物が山積みとなり、当然ながら搭乗手続きはストップする。その結果、手続きを待つ旅客の列が長く伸びてしまうという訳だ。

 結局、手荷物は手作業で仕分けることになり、手荷物処理作業の迅速化のために導入されたシステムが逆に時間と労力を浪費する結果を招いている。本末転倒もいいところだ。

 桃園空港の魏勝之主任によると、第2ターミナルの旅客量急増でBHSに過大な負荷がかかれば、システムがダウンするという。しかし、7月以降はシステムダウンの報告は受けていないとか。記者が今月5日にダウンしたばかりだと指摘すると、魏主任は「あれはダウンしたのではなく、手荷物がコンベヤーに詰まったため」と主張した。

 財団法人中華民国消費者文教基金会(消基会)によると、もし旅客がBHSの故障で搭乗便に乗り遅れた場合や、乗り継ぎで荷物が一緒に到着しなかった場合は、空港に対して賠償を請求できる。

 桃園空港では最近、ハード・ソフト両面でさまざまなトラブル、問題点が取り沙汰されており、専門家からは「一つ一つ対処するのではなく、全面的な見直しと改善が必要」との声も聞かれる。