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衛生研究院、多機能幹細胞技術で成果


ニュース 医薬 作成日:2010年8月10日_記事番号:T00024537

衛生研究院、多機能幹細胞技術で成果

 
 国家衛生研究院の幹細胞研究チームはこのほど、がん化の懸念がない遺伝子を使い、臍帯(さいたい)血管の内皮細胞を多機能幹細胞へと変化させる技術の開発に成功した。10日付工商時報が伝えた。

 同院の幹細胞研究は、行政院科技顧問組が推進する「幹細胞旗艦計画」に参加しており、同院細胞医学研究所の顔伶汝副研究員や台湾大学産婦人科部の厳孟禄医師らが研究を主導した。

 今回開発された技術は、胎児の臍帯血幹の静脈内皮細胞「HUVEC」をがん化の恐れがない2種類の遺伝子を使って、多機能幹細胞に変化させるもので、がん化の恐れを否定できない遺伝子を使用する従来の技術とは異なる。

 新生児の臍帯血管はもともと廃棄される存在で、取得が容易だ。胚胎(はいたい)からの幹細胞抽出に伴う倫理上の問題を回避することも可能で、今後の幹細胞研究に弾みがつきそうだ。