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6月の製造業景気、横ばい=台経院


ニュース その他製造 作成日:2010年8月10日_記事番号:T00024539

6月の製造業景気、横ばい=台経院

 
 台湾経済研究院(台経院)は9日、新たな景気指標、「製造業産業景気信号」を初めて発表した。これによると、今年6月の製造業全体の景気信号は、5月まで7カ月間続いた「黄赤(景気上昇)」から「緑(景気安定)」に変わり、景気上昇スピードが減速したことが示された。これについて台経院景気予測中心の孫明徳副主任は、「欧州の信用不安が市場の需要低下を引き起こしたため」と指摘した。ただ、「景気悪化ではなく減速を示す」とした上で「今後の変化を注視する必要がある」と強調した。10日付自由時報などが報じた。

 6月の業界別の信号は、コンピュータ、バイク、合成繊維など22業種で「黄青(景気低迷)」となった。またプラスチック(合成樹脂)、家庭用金属器具は「赤(景気繁栄)」から「緑」に2段階引き下げられた。

 一方、機械部品・修理、金属構造・建築部材、その他金属、その他非金属鉱物製品は6カ月連続の「黄赤」点灯となった。

 「製造業産業景気信号」は台湾の製造業96業種の中から、製造業GDP(域内総生産)の84.66%を占める71業種を選び出し、▽需求▽原料投入量▽コスト▽販売価格▽経営環境──の5大要素を基に景気動向を調査したもの。行政院経済建設委員会(経建会)の「景気対策信号」とは異なり、業種別の動向を知ることができるという。