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作成日：2010年8月10日_記事番号：T00024551
システム統合のシステックス、泰鋒電脳を買収
システム・インテグレーション（ＳＩ）最大手の精誠資訊（システックス）は９日、同業の泰鋒電脳（Taifon）の株式98.85％を２億台湾元（約５億4,000万円）で取得し、買収したと発表した。システックスは泰鋒に董事長を派遣した上で独立経営の子会社として存続させる。10日付電子時報が伝えた。
林隆奮システックス総経理は「中台間の『海峡両岸経済協力枠組み協議（ＥＣＦＡ）』調印で大中華圏全域に市場が拡大すれば、異なる専門分野を持つ同業との業務統合が勝ち残りの鍵となる」と指摘。頼建華財務長は、金融や政府機関へのサービスを得意とするシステックスと、通信や教育、メディアおよび公的機関の入札案件を主要業務とする泰鋒は、業務上の相互補完性があると説明した。泰鋒が過去３年間、利益を安定計上していることにも好感を示した。
さらに、2007年に買収した台湾電脳服務（TEDPC）が９月に米リマージュと上海で合弁会社を設立し、中国の医療情報システム市場に進出することを明らかにし、泰鋒も同様の手法で中国に進出させる可能性があると表明した。
