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Q3液晶パネル価格、1割下落も9月に底打ち=奇美電


ニュース 電子 作成日:2010年8月10日_記事番号:T00024554

Q3液晶パネル価格、1割下落も9月に底打ち=奇美電

 
 奇美電子(チーメイ・イノルックス)の段行建副董事長兼執行長は9日、液晶パネル価格は第3四半期に1割下落するが、9月に反発上昇すると予測した。さらに、市況を見守りつつ設備稼働率を調整すると語っており、減産で一定の価格維持を図る構えのようだ。10日付経済日報などが報じた。

 奇美電が9日発表した、第2四半期連結売上高は前期比113%増の1,446億2,900万台湾元(約3,900億円)、純利益は同182%増の95億3,800万元。7月売上高は前月比2%増の459億元だった。

 市場観測によると奇美電は、アップルのスマートフォン「iPhone 4」向けハイエンドパネルの出荷を開始したようだ。業界関係者は、この高解像度「Retina(網膜)ディスプレイ」は現在、LGディスプレイ(LGD)が主力で、日立製作所も供給しているが、奇美電も統宝光電(トポリー・オプトエレクトロニクス)を合併したことで低温ポリシリコン(LTPS)液晶パネルの生産ラインを獲得しており、同ディスプレイの生産は可能と指摘した。

 観測に対し奇美電は、特定の顧客や製品についてはコメントできないとしたものの、ハイエンド技術と製品の品質向上は同社が目指す方向だと表明した。