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メディアテック、最大50%の大幅賃上げか


ニュース 電子 作成日:2010年8月10日_記事番号:T00024557

メディアテック、最大50%の大幅賃上げか

 
 IC設計最大手、聯発科技(メディアテック)が、業績回復を受け、賃上げ凍結を解除する方針を固めたもようだ。賃上げ幅は30~50%に達するとされ、最近20%の賃上げを発表した晨星半導体(Mスター・セミコンダクター)や平均15%の賃上げを実施した台湾積体電路製造(TSMC)の水準を大きく上回る可能性が高い。10日付工商時報が伝えた。

 業界で流れる賃上げ観測について、メディアテックは9日、「過去1年余りの賃上げ凍結戦略は終了し、内部で賃金調整計画を明らかにした。下半期に正式に実施する」と説明。賃上げ幅については、「勤続年数や階級、業務内容によって異なるため、一概には言えない」として、具体的な言及を避けた。

 メディアテックは今年の定時株主総会で、自社株現物支給(分紅)の割合を税引き後利益の25%から20%へと引き下げる方針を示しており、その分を賃上げに反映させたとみられる。30~50%という大幅賃上げが事実とすれば、半導体業界で好待遇による人材スカウト合戦を触発する可能性も指摘されている。