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第6ナフサ火災、台プラが4.5億元の補償提示


ニュース 石油・化学 作成日:2010年8月11日_記事番号:T00024575

第6ナフサ火災、台プラが4.5億元の補償提示

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)で起きた火災事故による環境被害をめぐり、雲林県政府は10日、農漁民との第2回調停会合を開き、台プラは4億5,000万台湾元(約12億円)を上限とする補償を行う案を提示したが、協議は不調に終わった。11日付工商時報が伝えた。

 第2回会合では、農漁民側が住民1人当たり3万元の補償を行うよう要求したが、台プラ側は拒否。同社担当者は「公害損失は農漁業の実際の損失に基づき算定すべきだ。実際の損失が示されなくても、会社側は包括的な補償を行う用意がある。ただ、住民による無秩序な金額要求は受け入れられない」と回答した。

 先週開かれた第1回調停会合では、麦寮、台西地区の農漁民が総額18億8,000万元の補償を要求したが、台プラ側が難色を示したため、農漁民側が席を立ち物別れに終わっていた。県政府は一定の冷却期間を設けた上で、調停を継続する方針だ。