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作成日:2010年8月12日_記事番号:T00024606
台湾デジカメ受託各社、低価格デジタルビデオに参入
ソニーやコダックなどが相次いで安価なデジタルビデオカメラ(DV)市場を開拓する中、デジタルカメラ受託製造大手、佳能企業(アビリティ・エンタープライズ)や亜洲光学(アジア・オプティカル)が今年から、デジタルビデオの組み立て受託市場に参入している。12日付電子時報が報じた。
佳能は今年1機種しか出荷しないが、日本ブランドからの受注増で来年下半期には出荷量の急成長が見込まれる。亜洲光学は2009年に、フレクストロニクス・インターナショナルのデジタルカメラ(DSC)部門を合併して以降、コダックからデジカメだけでなく、低価格デジタルビデオの受注も獲得し、10年第1四半期から出荷量を伸ばしている。
電子時報系の市場調査機関、デジタイムズ・リサーチ(DIGITIMES Research)の統計によると、09年デジタルビデオ世界出荷規模は前年比25%増の1,050万台で、今年は同21%増の1,310万台が予測される。
ソニーやパナソニックなど日本ブランドの多くがこれまでハイエンド機種に注力する一方、インターネットで動画共有サイトが普及する中、米ピュアデジタルテクノロジーズが07年に発売した、200米ドル以下の動画投稿用デジタルビデオ「フリップ」が人気を集め、低価格機種の需要を掘り起こした。