発光ダイオード(LED)パッケージング(封止)の東貝光電科技(ユニティ・オプト・テクノロジー)は11日の董事会で、来年の生産能力拡充に向けた資金調達および戦略パートナー迎え入れを目的に、22億3,400万台湾元(約60億円)の増資を行うことを決議した。12日付経済日報によると、これに対し台湾メーカーと連携してサムスン電子に対抗したい意図から、韓国LGグループが出資に興味を示しているとの観測が出ている。
ユニティの増資は、1,500万株の普通株発行による現金増資(7億3,400万元)と海外転換社債(ECB)発行(15億元)によって行われる。
LGグループは台湾のLED関連企業との提携に積極的で、既にLEDエピタキシャルウエハー・チップの璨円光電(フォルモサ・エピタキシー)に出資。LED封止の億光電子(エバーライト・エレクトロニクス)などと戦略提携を結んでいる。
一方ユニティは、出資する韓国ルーメンスを通じサムスンのLEDテレビ向け受注を獲得しているため、これまでLGとは一定の距離を保ってきた。しかし同社は既にLG向けにも出荷を開始しているとされ、今後は両社との関係を維持し、世界展開を図る考えとみられる。
なお同日付蘋果日報によると、ユニティの増資引き受け先には、台湾の璨円光電、晶元光電(エピスター)、海外メーカーではフィリップス、オスラム、GE(ゼネラル・エレクトリック)が観測に上っている。