ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

228事件の沖縄県民犠牲者、基隆和平島に慰霊碑計画


ニュース 社会 作成日:2010年8月13日_記事番号:T00024618

228事件の沖縄県民犠牲者、基隆和平島に慰霊碑計画

 
 1947年に起きた国民党政府による台湾住民弾圧事件「228事件」に巻き込まれ犠牲となった沖縄出身の日本人約30人の慰霊のため、沖縄県が基隆市・和平島に慰霊碑の設置を計画している。12日、当間盛夫沖縄県議や遺族代表の新城博氏らが現地の視察を行った。13日付自由時報が報じた。

 基隆地方史に詳しい潘江衛氏によると、日本統治時代、和平島付近には沖縄出身者の集落があり、最大で500人が暮らしていた。しかし、228事件に巻き込まれて約30人が死亡し、今も消息が分からない人もいる。

 当間県議は現地で、「過去の恨みの蒸し返しではなく、事実を究明することが慰霊碑設置の目的だ。遺族は高齢化しており、生きている間に見せてあげたい」と語った。関連手続きが順調に進めば来年2月28日に設置作業を始め、完成後に夏川りみや安室奈美恵ら沖縄出身の歌手のコンサートを開いて、異郷で亡くなった人々の霊を慰めたいとしている。