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作成日:2010年8月13日_記事番号:T00024637
華為、鴻海との提携強化を表明
中国の大手携帯電話端末メーカー、華為技術は12日、上海で今年下半期から来年にかけての経営戦略を明らかにし、同社上海研究所の趙忠沢・LTE商品群担当副総裁は、鴻海精密工業を重要な提携パートナーとして挙げるなど、台湾メーカーとの協力を拡大していく方針を強調した。13日付工商時報が伝えた。
華為は現在、次世代の移動通信規格として注目されるLTEのネットワーク設備で世界最大手だが、趙副総裁は「業界トップの座を守るため、台湾の有力メーカーの優れた世界競争力を頼りにしていく」と述べた。
特に鴻海について趙副総裁は、「華為が供給する無線基地局用キャビネットは、鴻海が90%前後の生産を担当している。今後も鴻海とともにLTE市場を拡大していきたい」とした。
華為はまた、今後の商品戦略について、LTEを支援する第4世代(4G)用ネットワークカードを年内に発売することを明らかにした。TDD(時分割複信)方式(TD-SCDMAが該当)とFDD(周波数分割複信)方式(LTEが該当)の両規格に対応するデュアルモードのネットワークカードを来年第2四半期にも発売し、同年第3、第4四半期にはデュアルモード携帯電話端末を発表する方針を示した。端末の単価は150米ドルを見込む。