台湾で最も評価の高い夜市(ナイトマーケット)はどこ?交通部観光局が実施した「特色ある夜市」選出イベントは15日にインターネットによる投票が締め切られ、高雄市の六合夜市が1位に選ばれた。2位以下には、士林夜市(台北)、羅東夜市(宜蘭)、花園夜市(台南)、基隆廟口夜市(基隆)がそれぞれランクインした。
同イベントでは、各自治体が推薦する全土30カ所の夜市の中から美食家の審査で10大夜市をノミネート。さらに「エコロジー」「フレンドリー」「魅力」「ショッピングのしやすさ」「おいしさ」の5項目でネット投票による評価を受けた。
その結果、高雄六合夜市が投票数約47万票のうち11万2,665票を獲得してトップに。「最も特色ある夜市」の栄誉を手に入れたほか、「エコ」「フレンドリー」「魅力」「ショッピングしやすさ」の4項目で首位となった。
六合夜市の選出は、イベント期間中に陳菊高雄市長が訪れて投票を呼び掛けたことも効を奏したようだ(15日=中央社)
およそ400メートルの通りに約170軒の店が並ぶ六合夜市は、60年以上の歴史を持ち、有名な老舗屋台も多い。休日には1,000杯以上が売れるというシーフード粥のほか、パパイヤミルク、からすみなども有名だ。
士林夜市は8万5,483票で2位。外国人観光客が最も多く訪れ人気も高いが、トップの座を逃したことに士林老街商圈繁栄促進会の李錦福理事長は「組織票で負けた」と悔しさをあらわにし、「大事なのはネット人気じゃなくて『稼ぎ』だ」と強調した。ただ「おいしさ」の項目で士林夜市は堂々の1位。イカのとろみスープや特大ソーセージなど有名なB級グルメも多いことから、「最もおいしい夜市」と評価されたようだ。
3位は7万2,932票を獲得した宜蘭羅東夜市。昔ながらの食べ物屋台が多く、場所が狭いためにいつも長い行列ができる同夜市は、夜だけでなく日中も営業しているのが特色だ。
なお、専門家による実地調査などを経て、最終的に選出される「台湾5大夜市」は今月25日に発表される。