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貧困家庭、過去最多の10.8万世帯


ニュース 社会 作成日:2010年8月16日_記事番号:T00024648

貧困家庭、過去最多の10.8万世帯

 
 内政部の統計によると、政府が生活補助などの基準として定めている「貧困ライン」を下回った世帯数と世帯人口が第2四半期、10万8,000世帯、26万3,000人とともに過去最多を記録した。景気回復の恩恵はほとんど富裕層にのみもたらされ、貧富の差がますます広がっていることがうかがえる。15日付工商時報が報じた。

 統計によると、第2四半期の貧困世帯数は10年前に比べ4万1,000世帯の大幅増を見ただけでなく、金融危機の影響が続いていた昨年同期に比べても約1万世帯増加した。世帯人口も10年前に比べ10万人、前年同期比で2万6,000人増加した。

 内政部関係者は、「世帯構成員が仕事に就いてはいるが、収入が低過ぎる」タイプの貧困世帯が急速に増えており、「近年の産業構造の変化により、非正規雇用に従事する人が増加し、こうしたタイプの貧困世帯が増えた」と分析した。

 また景気回復に伴い多くの企業が賃上げを行っているが、効果はないのかとの質問に内政部関係者は、「金融危機時の20%減給が5%回復したにすぎず、十分ではない」と指摘した。