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日韓・欧米と台湾のFTA交渉、中国が封殺方針か


ニュース その他分野 作成日:2010年8月16日_記事番号:T00024650

日韓・欧米と台湾のFTA交渉、中国が封殺方針か

 
 台湾政府が先ごろシンガポールと自由貿易協定(FTA)に相当する「経済合作協議」締結に向けて取り組むと発表し、その他の主要貿易相手国とも同様の経済協定を結ぶことに意欲を見せる中、中国が「小国との締結は認めるが、日本、韓国、米国、欧州など貿易大国との締結は認めない」との方針を取るとの観測が伝えられた。16日付工商時報が消息筋の情報を基に報じた。

 最近中国を訪れて政府関係者などと接触した台湾の中台関係専門家によると、台湾がこれらの大国とFTAに相当する経済協定を結べば、中国の友好国もその後相次いで追随する恐れがあり、そうした状況になれば台湾住民の主権意識がさらに強まり、中台関係に不確定要素が増えると中国は分析しているもようだ。このため、台湾が仮に日韓・欧米とFTAレベルの交渉を行おうとすれば、中国はあらゆる外交手段を使って阻止に動くとみられる。

 一方、シンガポールをはじめとする小国との接触については、台湾が過度に成果を宣伝しない限り冷静に見守る方針だという。ただ、台湾が他国と交渉を行う場合は、前もって中国に通知することを求めるとみられる。