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ステンレス8月下旬も値上げ、ニッケル価格の反発続く


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年8月16日_記事番号:T00024662

ステンレス8月下旬も値上げ、ニッケル価格の反発続く

 
 ステンレス大手、燁聯鋼鉄(YUSCO)と唐栄鉄工廠は13日、国際ニッケル価格の反発が続いていることを受け、8月下旬の台湾域内・輸出向けオファー価格を、上旬に引き続き値上げした。300系ステンレスの熱延・冷延コイルの域内価格は両社とも1トン当たり5,000台湾元(約1万3,400円)の値上げで、YUSCOが11万元、唐栄が11万2,000元とした。輸出向けはYUSCOが1トン180~200米ドル、唐栄が50~100米ドル引き上げた。14日付蘋果日報が伝えた。

 YUSCOは値上げについて、コスト上昇分の反映だとしている。国際ニッケル価格は6月に1トン当たり2万米ドルを割るまで下落したが、7月以降は反発、現在は2万1,500米ドルまで回復している。

 YUSCOによると、原料価格の反発、および川下での在庫が底を突いていることから在庫補充の動きが活発化し、今後の市況は6~7月より好調となる見通しだ。ただ、生産設備がフル稼働となるのは10月に入ってからとの予測を示している。