華碩電脳(ASUS)は13日、今年のノートパソコン出荷予測を1,600万~1,700万台へと、従来の1,800万台から下方修正した。沈振来執行長(CEO)は、米アップルのタブレット型PC「iPad」などが影響し、欧米、中国市場の第3四半期見通しが予想ほど良くないためと語った。14日付経済日報などが報じた。
ASUSは、第3四半期のノートPC出荷台数は前期比12.5%増の270万台、低価格ノートPC(ネットブック)「Eee PC」は同6.6%減の140万台、マザーボードは同15.5%増の520万枚との予測を示した。第3四半期売上高は前期比5~10%増と見込む。
ASUSが同日発表した第2四半期の連結売上高は、前期比6.05%減の752億3,100万台湾元(約2,020億円)だった。6月に和碩聯合科技(ペガトロン)を経営分離(スピンオフ)して出資比率が24.36%に低下したことによる投資収益が響き、純利益は同32.7%減の33億2,000万元だった。
外部委託比率、来年50%超へ
なお、沈執行長は、来年はノートPC生産の外部委託比率が50%を超える見通しであることを明らかにした。証券会社の予測によると、広達電脳(クアンタ・コンピュータ)が初めてASUSの委託先に加わり来年400万~500万台を受注、鴻海精密工業が500万~700万台(今年300万~400万台)、ペガトロンが1,000万~1,200万台(今年1,200万~1,300万台)を受託する。