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第6ナフサ抗争、18日も続行


ニュース 石油・化学 作成日:2010年8月18日_記事番号:T00024720

第6ナフサ抗争、18日も続行

 
 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)で起きた連続火災の補償問題をめぐり、地元住民は前日に続き18日も、第6ナフサと外部を連絡する道路3カ所を遮断する抗議活動を続けた。中央社によると、午前7時の段階で敷地内に入れず外側で待つタンクローリーなど車の列が長さ3キロメートルに達した。また、出勤を妨害された従業員は「われわれにも働く権利はある」と抗議活動への不満を語った。
 
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農作業用のキャタピラ車を道路上に止めた住民も。周辺の交通はまひ状態に陥っている(18日=中央社)

 なお、抗議活動によって川下メーカーに石化製品の供給が阻害され、台プラに1日当たり10億台湾元(約26億8,000万円)の損害が出るとした前日の経済日報の報道について、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の関係者は、「当面業務に影響は出ない。数字はメディアの憶測にすぎない」と強調した。

 台プラは台湾西部に総延長200キロの油送管を完成させており、これを使えば第6ナフサからの輸送は問題ないという。また、ポリプロピレンや高純度テレフタル酸など第6ナフサで生産している石化製品も、川下メーカーには2~3カ月の備蓄があると指摘した。