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作成日:2010年8月19日_記事番号:T00024739
同じ滑走路に2機、桃園空港でまたトラブル
桃園国際空港の北滑走路(全長3,660メートル)で7月15日、シンガポール航空のエアバスA333型旅客機が離陸中、ウクライナ国籍のアントノフ124型貨物機が滑走路の末端を横切り、最悪の場合、両機が衝突する可能性があったことが18日までに分かった。19日付自由時報が伝えた。
当時、管制塔はシンガポール航空機の離陸に際し、貨物機に滑走路外で待機するよう指示したが、貨物機の機長がそれを聞き漏らし、管制塔も貨物機が誤って滑走路に進入したことに気付かなかった。シンガポール航空機が離陸した時点で、両機の直線距離は1,100メートルだった。
管制当局は規定に従い、行政院飛航安全委員会に報告を行い、今回のトラブルは「重大事故」ではなく「一般事故」に分類された。これを受け、交通部民用航空局は自主的な原因調査を実施した。担当の管制員は、昨年初めに試験に合格した新人で、昨年末から管制業務に当たっていた。トラブル後は管制業務から外されたという。
民用航空局は約200人の管制員に達し、正確な管制指示を行うことと、機長による指示の復唱に十分注意し、万一誤りがあれば直ちに指摘することを徹底するよう指導。また、非英語圏の航空機で、かつ台湾での離着陸経験が少ない航空機には、細心の注意を払うことも指示した。