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作成日:2010年8月20日_記事番号:T00024785
ペガトロン「3A」受注計画、来年インベンテック超えも
20日付電子時報によると、華碩電脳(ASUS)から経営分離(スピンオフ)された、電子機器受託メーカーの和碩聯合科技(ペガトロン)は、今後1年、ASUS、宏碁(エイサー=Acer)、アップル(Apple)の「3A」を重要顧客とする受注戦略を立てており、ノートパソコン受託生産では来年、出荷台数で英業達(インベンテック)を超え、業界第4位となる可能性もある。
ASUSはノートPCのペガトロン以外への外部委託比率を年内に5割まで拡大する方針で、ペガトロンの出荷量に悪影響を与えるとみられている。しかし、程建中・ペガトロン執行長(CEO)は「ASUSのノートPC事業は成長を続けており、当社の受託量に目立った減少はない」と楽観姿勢を示した上で、「旧顧客との関係回復や、新たな大口顧客獲得などで来年は爆発的な成長を遂げる」と自信を示した。
ペガトロンは、アップルのスマートフォン「iPhone 4」の生産を鴻海科技集団(フォックスコン)とともに受注しており、第4四半期から出荷を開始する見通しだ。リスク分散を考慮するアップルは、「MacBook」、「iMac」の生産委託についても同社と交渉しているとの観測も出ている。
ペガトロンがエイサーから来年上半期に受託するノートPCは200万~300万台にとどまる見通しだが、ASUSとの線引きを明確にする上で大きな意義を持つものとなる。