不動産仲介業者の永慶房屋によると、７月の高級住宅成約価格は１坪当たり97万5,000台湾元（約260万円）で、前月の99万2,000元から1.7％下がり、年初以来で初の下落となった。対象となる高級住宅は総額6,000万元以上のマンションなどの物件で、１階部分を除く。21日付蘋果日報が報じた。
永慶房屋によると、高級住宅の成約量は６月に前月比35％減少し、７月は６月と同水準だった。
同社は、高級住宅は投資や資産獲得を目的とした購入が大半で、自宅用を主とする一般の物件よりも不動産景気を強く反映すると指摘。過去１年は中台間の経済交流拡大などを受け住宅価格が高騰したが、中央銀行が６月末に不動産投機抑制策を打ち出したことで、このところ購入意欲が薄れてきたと分析した。
