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建設
作成日:2010年8月23日_記事番号:T00024809
元大建設の都市再開発計画、台北市最大規模に
元大建設開発傘下の源コン建設(コンは方2つに土)は、中正紀念堂(台北市中正区)「大孝門」の愛国東路を挟んだ正面に位置するビル、大孝大楼(926坪)とその後方に広がる住宅地、新隆社区の再開発を計画している。黄仁勇同社総経理は、合計の土地面積は4,737.15坪に上り、台北市の都市再開発としては過去最大規模になると語った。23日付工商時報が報じた。
元大建設が3年前に外資から18億台湾元(約48億円)で購入した大孝大楼は、1年前にコンクリートに海砂などを混ぜた、構造上問題がある建築物(通称・海砂屋)と分かった。さらに後方の新隆社区でも同様の問題が多く発見されており、直ちに再開発を行わなければ危険な状態にあるという。同社は新隆社区内の国民住宅「新隆国宅」に住む500世帯余りのうち、既に60%に当たる300以上の世帯から再開発の同意書を取り付けたとしている。
元大建設は都市再開発後、新隆社区の住宅価格が1坪当たり120万~150万台湾元(約320万~400万円)へと、現在の同60万元から一気に上昇し、台北市中正区の超高級住宅街の一つになると見込む。さらに、建設費や販売コストなどを除いた利益は少なく見積もっても100億元を超えると好感している。