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味全が乳牛輸入へ、夏季の牛乳不足対策


ニュース 食品 作成日:2010年8月23日_記事番号:T00024811

味全が乳牛輸入へ、夏季の牛乳不足対策

 
 「林鳳営」と「味全」の2ブランドで牛乳市場シェア3割以上を占める最大手、味全食品工業は、夏季の牛乳不足の対策として、オーストラリアから乳牛800~1,200頭を輸入することを決定した。年間生産量の7%増を見込む。23日付経済日報が伝えた。

 味全によると、乳牛の輸入は来年以降、数回に分けて実施し、費用は1頭当たり15万~20万台湾元(約40万~54万円)で、総経費は2億元程度。生産量はハイシーズンで1日当たり25万トン増加、来年通年では10%増の11万トン突破も見込める。

 一方、シェア2位(28%)の統一企業(ユニプレジデント)は、酪農家に無利子の融資を提供して、乳牛の輸入を奨励する。

 行政院農業委員会(農委会)によると、夏季に不足する一方で、冬季に供給過剰で損失が出ることを嫌う業者が生産増に積極的でないため、牛乳生産量は年間3~6%の自然増にとどまっている。昨年は31万トン、今年は32万5,000トンの見通しだ。