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作成日:2010年8月23日_記事番号:T00024818
8月下旬の大型パネル価格、最大7%下落=ディスプレイサーチ
市場調査会社、ディスプレイサーチの最新調査によると、8月下旬の大型液晶パネルオファー価格は1~7%の下落となった。在庫水準が依然高いことに加えて、中国市場での需要減少、韓国メーカーの値下げ戦略による下落圧力が要因だ。23日付経済日報などが伝えた。
液晶テレビ用パネルは、3~20米ドルの下落となった。主流の32インチのオファー価格は6米ドル下落し180米ドル。高単価の40、42インチの発光ダイオード(LED)バックライト採用パネルは20米ドル、46インチは8米ドル下落した。従来、供給不足を背景に価格が安定していたLEDパネルは、8月に入って価格の下落幅が拡大している。これは、ブランド各社が第4四半期の販売促進活動に向けて値下げ要求を強めているためだ。
液晶モニター用は3~5米ドル、ノートパソコン用は、13.3インチから17.3インチまでの各サイズで2米ドルの下落となった。ノートPC用は在庫消化のスピードが予想より遅いことから、パネルメーカーは減産を開始している。
ディスプレイサーチは今後の受注見通しについて、ブランド各社の在庫消化が順調に進んで適正水準に戻れば、早ければ第3四半期後半から回復すると予測している。