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台湾初のスーパーカーツアー、富裕層の申し込み殺到


ニュース 社会 作成日:2010年8月24日_記事番号:T00024822

台湾初のスーパーカーツアー、富裕層の申し込み殺到

 
 この秋、高性能の超高級スポーツカーに乗って休暇を楽しむ「超跑假期(スーパーカー・ツアー=SCT)」が台東県にお目見えする。SCTは欧米で流行しているが、台湾で企画されたのは初めてだ。

 同ツアーは台東県池上郷のリゾートホテル、日暉国際渡假村(パパゴ・インターナショナル・リゾート)がドイツのOMAと提携して主催する。10月12日~11月7日の期間中、2泊3日の8ツアー(各定員30人)を企画、費用は4万8,000台湾元から。

 同ツアーではランボルギーニのガヤルド・スパイダーや、ポルシェの911ターボなど、計12台のスーパーカーが自由に運転でき、乗り換えも可能とあって、問い合わせの電話が殺到。販売初日の20日だけで、定員の約6割が埋まるほどの人気だとか。なお日程には約5時間の運転訓練(英国籍F1レースのコーチによる運転指導)が含まれる。

 主催者によると、ツアー参加申し込み者は大半が民国50年代(1961~1970)生まれの40歳代男女。ハイテク業界関係者や上場企業のCEOが多く、いずれもスポーツカーに情熱を注ぐ愛好家たちのようだ。

 欧州ではSCTのツアー費用は10~20万元が一般的。その半分以下という安いツアー費について、業界からは「主催者は赤字覚悟だろう」との声も聞かれるが、日暉グループの鄭越才董事長は、「観光客の呼び込みにつながればよい」と赤字は意に介さず、あくまでも話題作りであることを強調している。

 林文堂台東県池上郷長も、「農業中心の池上郷にSCTが観光産業の発展を促進すると見込んでおり、あわよくば当地がスーパーカーファンの聖地となれば」と期待している。

 ちなみに、スーパーカーとは排気量が3,500㏄以上、最高出力500馬力以上、最高時速300キロ以上、100キロまで3秒余りで加速できる高性能スポーツカーのこと。市価は約1,000万元からで、台湾での年間市場規模は100台前後。富裕層がコレクションとして購入するケースがほとんどだという。