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南山人寿経営陣、退職相次ぐ


ニュース 金融 作成日:2010年8月24日_記事番号:T00024830

南山人寿経営陣、退職相次ぐ

 
 米保険大手AIGによる南山人寿保険の株式売却で認可手続きが遅れる中、南山人寿の経営幹部が相次いで退職意向を示していることが分かった。24日付経済日報が消息筋の話として伝えた。

 同社では陳潤霖総経理が8月末に退職するほか、呂文熾投資長、陳彦廷財務長らも相次いで離職する見通しとなっている。陳総経理は先ごろ、休暇で出身地の香港に戻った後、台湾に戻っていないという。AIG側は後任の総経理に徐水俊執行副総経理を内定した。

 これに先立ち、米AIGのベンモシェ最高経営責任者(CEO)は、このまま認可が下りない場合、香港資本の中策集団(チャイナ・ストラテジック)、プリマス・フィナンシャル・ホールディングスの両社と結んだ株式譲渡契約の有効期限(10月12日)の再延長には応じない意向を示すとともに、台湾系金融機関への売却にも否定的な見方を示していた。

 一方、24日付自由時報によると、南山人寿労組は23日、台北市内に大型の街頭広告を設置するなどして、香港資本2社への経営譲渡に反対する立場を改めて表明した。

 南山人寿の幹部社員は「現在はAIGが既に南山人寿を売却したに等しい状況で、戦略決定を行う中枢が不在だ。従業員には選択権がないが、早期に(経営譲渡先に関する)結論が出ることを望むばかりだ」と話した。