ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

工場排水基準に5項目追加、液晶パネル業界などに影響


ニュース その他分野 作成日:2010年8月25日_記事番号:T00024854

工場排水基準に5項目追加、液晶パネル業界などに影響

 
 行政院環境保護署(環保署)はこのほど、液晶パネル、太陽電池などの工場の排水に含まれる重金属などに対する環境基準を強化する方針を固めた。企業は対応に追われそうだ。25日付工商時報が伝えた。

 新たな排水基準には、▽重金属のガリウム(1リットル当たり0.1ミリグラム)▽インジウム(同0.1ミリグラム)▽モリブデン(同0.6ミリグラム)▽全有害有機物(TTO、同1.37ミリグラム)▽生物急毒性(物質ごとの測定が困難な場合について、排水が水中生物に与える影響度を測定)──の各項目が追加され、9月にも草案として示される見通しだ。

 環保署は「ガリウム、インジウム、モリブデンを基準に含めたのは世界でも初めてだ。これら重金属は光電産業の工場において洗浄工程で排水に混入するもので、人体や環境への影響はまだはっきりしないが、企業は生産工程の改善によって直ちに排出量を減らせるため、リスク軽減の立場から規制に加えた」と説明した。

 環保署はまた、科学園区内の工場に関しては、排水が共同の汚水処理施設に送られ、ここが審査対象となるため、新基準による影響は少ないとの見方を示した。