ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

急激な円高、日本車メーカーの利益侵食【表】


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2010年8月25日_記事番号:T00024864

急激な円高、日本車メーカーの利益侵食【表】

 
 最近の急激な円高を受け、国瑞汽車(トヨタ車製造)、裕隆日産汽車、中華汽車工業(三菱)、台湾マツダ、台湾ホンダといった日本車を生産する自動車メーカーでは7月以降、利益が侵食されており、1米ドル=84円を切れば、8~9月に本業で赤字に転落する恐れもあるという。25日付工商時報が報じた。
 
T000248641

 
 ある日本車メーカーの幹部は、最低でも単月3,000万~4,000万台湾元(約7,900万~1億円)を見込んでいた本業利益が、既に数百万元まで縮小していると語った。
 
 また、大きな買い物には縁起が悪いとされる「鬼月」(旧暦7月、今年は8月10日~9月7日)前に行った販促活動で増えた注文分を納車するため、現在残業体制で生産を急いでいるが、部品は大半が円高進行後に購入したもので、今後も円高が続けば非常に苦しい状況に陥るとみられる。

 裕隆日産、台湾マツダ、台湾ホンダでは今後、円高によるコスト増加分を販売価格に反映させることを検討している。現時点で値上げ時期は決まっていないが、モデルチェンジと同時に引き上げる可能性が高いという。